お見合いのポイント~男性編~

1.お見合いは結婚を意識した出会い

お見合いというと堅苦しいイメージがありますが、結婚相談所でのお見合いというのは形式ばったものではないので、お相手とお会いしてお茶をしながらお話をするというイメージで大丈夫です。
ただし、ただのお茶会や恋人探しではなく、あくまでも結婚を意識した出会いということは忘れないでください。ガチガチに堅くなってもいけませんが、かと言って軽くなってしまってもダメということです。

男性がお見合いで将来の妻を探しているように、女性は将来の夫を探しています。
男性も女性もどのようなお相手を求めるのでしょうか?
粗暴な人よりも、優しく穏やかな人を求めます。
横柄な人よりも、誠実な人を求めます。
ガサツな人よりも、礼儀礼節をわきまえた人を求めます。
身勝手な人よりも、思いやりのある人を求めます。
自己中心的な人よりも、思慮分別のある人を求めます。
身なりのだらしない人よりも、清潔感のある人を求めます。
人生を共に歩むパートナーですから、素敵なお相手と一緒になりたいと思うのはみなさん一緒です。

人それぞれお相手に何を望まれようと自由です。
ただ、いたずらに希望条件を挙げていても中々お相手は見つかりません。
お相手に求めるのと同じくらい自分はお相手にとってどのように映るのか自分はお相手から求められる人物像であるかを考えることも必要ではないかなと思います。

素敵な人には素敵なお相手が見つかります。
恋愛テクニックが全く必要ないとは言いませんが、一番は自分自身を磨くことです。これまでのたくさんの会員様のお世話を振り返ってみても、それが結婚に最も近い道であることは紛れもありません。
現在、婚活を頑張っていらっしゃる方々にはぜひこのことを心の片隅にでも留めていただければと思っております。

2.第一印象のポイント

「感じの良い人」という印象を与える行動

初めてのお見合いは誰だって多少なりとも緊張をするものです。
人生のパートナーとなるかもしれないお相手との出会いですので、緊張感を持ってお見合いをするというのは良いことだと思いますが、あまり緊張し過ぎると本来の自分が出せないものですし、お相手も疲れてしまうでしょう。

お見合いでは、お相手にあなたの人柄が伝わらなければ次に繋がりません。
男性の中には「ありのままの自分を分かってほしい」と言うばかりで、お相手に自分を伝える努力を怠る人がいますが、これではなかなかご縁は繋がりません。

自分がお相手に希望条件があるように、お相手にも希望条件があります。女性からすればこれから将来を共にする夫を選ぶのですから、社会常識があるか、マナーがあるか、頼もしい人か、周りに配慮のできる人か、そのようなところをしっかり見ています。
そんなお見合いで、自分を伝える努力をする人と、ありのままの自分を見てほしいと受身でいる人と、女性がどちらを選ぶかは言うまでもないでしょう。

特別なテクニックは必要ありません。
常識人としての振る舞いとTPO・マナーをわきまえた行動を心掛けてください。

第一印象で差をつける

待ち合わせ

待ち合わせの時は、できるだけ目立つ場所に立って待っていましょう。
また、待ち合わせでは男性から声をかける様に心がけてください。ただし、女性を探しキョロキョロとしていては器の小さい人に見えてしまいますので注意が必要です。
声を掛けるときは普通に「すいません、○○さんですか?」で大丈夫です。

最初の言葉

最初の言葉は、必ずお礼から言うように心がけてください。
お見合いの申し込みが、あなたからかお相手からかということは関係がありません。
「必ずお礼から」これが大人のマナーです。

挨拶の基本

「はじめまして、○○(苗字)です。今日はわざわざありがとうございます。」
 ↑◎ これがベストです。

「今日は本当にありがとうございます。お会いできてすごく光栄です。」
 ↑▲ 堅苦しく感じてしまいます。

「今日はどうもありがとう」
 ↑× 友達や知り合いとの待ち合わせではありません。

あなたの挨拶に対して、お相手も「いいえ、こちらこそ」、「とんでもない」などと常識的に返すことがほとんどです。
ただ、なかには「あ、はい」「いいえ」などという返事の場合もありますが、相手も緊張しているのかもしれません。あまり気にせず受け流すというのも大人の男性の対応です。

なお、このご挨拶は笑顔で言うように心がけてください。
笑顔で爽やかに挨拶ができるかできないかで、第一印象においてかなりの差が出てきます。

人の第一印象はその後のコミュニケーションすべてに影響してきますので、ここはさらっとできるようにシミュレーションをしましょう。
第一印象についてはこちら

お相手側の担当仲人が引き合わせに来た場合

良い印象を与えることができれば、あなたのことをプッシュしてくれるということも多くあります。
ちゃんと顔を見て、目と目を合わせて、「こんにちは、○○です。」(できれば、ちょっと笑顔で)。
誠実で大人な男性の対応であればお相手のお仲人さんはもちろん、その対応を見ているお相手の心証も良くなります。

3.お店に向かうまでの会話

お店に向かっている間、他愛ない話でかまいませんので会話をしてください。
会話がなく沈黙が続いてしまうと、その地点で次につながる可能性は0に近くなります。
「最近、暖かくなってきましたね」とか「最近雨が多いですけど、今日は晴れて良かったですね」など、交わすことのできる社交辞令はたくさんあります。天気や季節の話題等が無難でしょう。

たとえば「私は暑いのが苦手でして、夏の外回りは汗だくなんですよ。」など、他愛ない会話ですが、初対面の場合はとにかく言葉を交わすことで親しさは増していきます。この時点では会話の内容に意味があるかないかなど考える必要はありません。とにかく会話をすることが最優先です。

会話を広げるポイント

会話を上手に広げられないという方は、「話題+付加情報」で会話をするのがポイントです。

例えば、天気や季節の会話であれば、「天気・季節の話+何かの情報」にすることで話題が広がります。「何かの情報」は何でもかまいません。

「暖かくなってきましたね」
 ↓
「そうですね」
 ↓
「いやぁ、うちの近くに桜並木がありまして今すごく綺麗なんですよ。」

この後、桜の話やお花見の話といくらでも繋げられます。

「最近、雨が多いですね」
 ↓
「そうですね」
 ↓
「来週はどこどこに出かける予定があるから、天気良くなってほしいんですけどねー。○○さんはどこどこに出かけることはありますか?」

と話を広げることができます。

そのほかの話題

・ニュース (最近の社会ニュースや業界のニュースなど)
・街 (地域の出来事や街で見かけたことなど)
・趣味 (マイブームやスポーツの話題など)
・食べ物 (グルメ情報やお酒の話など)
など探せばいくらでもあります。

話下手でも誠実さは伝えられる

一番いけないのは「悪い意味での開き直り」です。

「俺は話が得意じゃない。上手に話そうと頑張ってもどうせうまくいかない。だから、会話はなくても俺と分かり合える人に出会えればそれでいい。」

実際にご相談に来られた方の言葉ですが、これは少々自分勝手です。出会いも結婚もお相手あってのもの、これでは残念ながらご縁は繋がりません。

話下手でもかまいません。
話をしようとする努力が相手に伝われば、あなたの誠実さは伝わります。
話下手だからと相手から話しかけてくれるのを待っている男性と、話下手でも一生懸命コミュニケーションを取ろうと頑張っている男性、女性はどちらの男性に好意を持つと思いますか?

誠実さというのは、言葉よりもむしろ物事に対しての取り組む姿勢や心の持ちようなどの人間性という部分が大きく影響するものだと思います。

お店に着いてから

お見合い 男性 女性にメニュー

席に案内されたら、必ず女性を奥の席に座らせてあげてください。手を広げて「どうぞ」とエスコートしてあげるのが無難でしょう。 
席についたら メニューを女性に見せあげて「何にしますか?」と聞いてください。
コーヒー、紅茶等、女性が決まったらあなたの注文と一緒に注文してください。このとき、男性がメニューをじっくり眺めて決めるのはスマートではないので、あらかじめ何を注文するかは決めておいてください。

注文をする際は、店員の方に対しても丁寧な言葉でお願いします。

「アイス珈琲を1つとアイスティーを1つお願いします。」

大抵の場合、ウエイターは確認をとります。

「ご注文を繰り返します。***と*****でよろしいですか?」

このような場合も必ず丁寧に応じてください。

「はい、お願いします。」

礼儀礼節をわきまえた紳士的な振る舞いが基本です。ぞんざいな態度や横柄な態度はマイナスポイントにしかなりませんのでご注意ください。

また、時間が食事時に近い場合は、「お食事はされました?」や「お昼は済まされました?」等、食事を取るかどうかも尋ねて下さい。ただし、12:00の待ち合わせや完全に食事の時間帯の場合は「お昼まだですよね?」等と確認をとる聞き方をして下さい。

お茶代について

ルールはありませんが、一般的にはお見合いの席のお会計は男性が持つ方が良いでしょう。
また、できれば注文の際にメニューの値段は全く気にしないそぶりでいてください。
高額な値段の飲み物はありませんしケチな男性を好む女性はいませんので、そこは割り切って考えるようにお願いします。

注文が済んだら

ここからは、落ち着いて会話ができますので、まずは再度お礼を言うことから会話を始めてください。

「今日はありがとうございます。」
 ↓
「いえとんでもないです」、「こちらこそ」など

続けて多少のお世辞を言うのがスマートです。

「お会いしていただけて本当にうれしいです。」(自分からのお申し込み)
「今日、お会いできるのが楽しみでした」(相手からのお申し込み)

お世辞はこれからの会話をしやすくする為の潤滑油とお考えください。

頼んだ飲み物が来たら

伝票が置かれたら、すぐに自分サイドに引き寄せてください。
勘定は自分がするという意思表示です。

自分が勘定をするつもりでも、伝票を放っておいたままだと女性はお会計を気にしてしまいます。これでは良いお見合いとはなりませんので、注意が必要です。

お見合いの流れをスマートにすることは大切だと心得てください。

4.お見合いでの会話

会話のポイント

男女の感想の違い

初めてお会いするお相手との会話ですので、楽しく盛り上げなければいけないとプレッシャーを感じてしまうかもしれませんが、そこまで意気込む必要はありません。
もちろん、沈黙が続くお見合いよりも会話が弾み盛り上がるお見合いの方が良いのですが、盛り上がったからと言って必ずしも次に繋がるとは限らないものなのです。

意外と多いのが、お見合い後の報告で男性は「とても楽しく盛り上がった」と感じているのに対して、女性は「ちょっと合わないと感じた」という感想です。

『なぜこのような温度差が生じるのか』ということですが、たくさんの会員様のお見合いを見ている中で感じるのは以下のようなものです。

温度差の原因
  1. どちらかというと男性よりも女性の方が会話というコミュニケーションに長けている
  2. そのため、女性は男性よりも話しやすい雰囲気作りや質問が上手である場合が多い
  3. 当然男性は話しやすく感じて饒舌になりたくさん話す
  4. 女性は上手に聞き役に回る
  5. 男性はさらに喋る→気分がいい→盛り上がっていると感じる
  6. 女性は喋れない→つまらない→フィーリングが合わないと感じる

しゃべくり倒せばよいという訳ではありません。お相手に上手に好意を伝えることが必要になります。

会話は言葉よりも非言語コミュニケーションが大事

「お見合いで何を話せばいいのでしょうか?」

このような質問をいただくことが多々あります。楽しいトークや会話で盛り上げると考えてしまうと、「面白いトークするにはどうしたらいいのか」や「どういう話題であれば楽しい会話ができるのか」と考えてしまいがちです。

しかし、お見合いにおいて大事なのは上手なトークでもなく、お相手を楽しませるトークでもありません。必要なのは『お相手に好意を上手に伝えること』なのです。

では、どうやって上手に伝えるのか?

メラビアンの法則

誰もが一度は耳にしたことがある有名な実験結果があります。

視覚情報
55%
聴覚情報
38%
言語情報
7%

これは、人がコミュニケーションにおいてどっちともとれる情報に接した場合に、どの情報を優先するかというものです。
例えば、「ありがとうございます」は人に感謝の念を伝える言葉ですが、笑顔で伝えた場合と睨むような表情で伝えた場合では、同じ言葉でも全く異なる意味合いで受け取られてしまいます。この場合、言葉(言語情報)よりも表情(視覚情報)が優先しているということになります。

会話が苦手という方は「どうすれば面白いトークができるのか」を考えるよりも「どうすれば効率的に好意を伝えることができるか」を考えていきましょう。

ノンバーバル・コミュニケーション

人間は日常的に複数の非言語的手がかりを使いメッセージを伝達しあっている。これを「非言語的コミュニケーション」(nonverbal communication ノンバーバル・コミュニケーション、という。この非言語的なコミュニケーションは、意識して用いていることもあれば、無意識的に用いていることもある。

人間はコミュニケーションを行う時、言葉を使い互いの感情や意思を伝えあってもいるが、「目は口ほどにものをいう」といった諺にも示されているように、言葉よりも顔の表情・視線・身振りなどのほうが、より重要な役割を荷っていることがある。

ここでは比較的応用しやすいものをご紹介します。

ミラーリング

お相手がコーヒーを飲んた時には同じくコーヒーを飲み、お相手が指を組んだらあなたも指を組むなど、鏡に映すようにお相手と同じ行動をとることでお相手に親近感を与えるというものです。
※やりすぎると不自然で違和感を与えてしまいます。

うなずき

話の合間合間に適度にうなずきを入れることで、お相手に話をしっかり聞いてもらっているという安心感を与えることができます。
※頷きが多すぎると逆効果となりますので、あくまでも適度に、また強弱や緩急をつけてうなずきを行うようしてください。

視線を合わせる

お相手が話しているときや自分が話すときはしっかり相手の目を見つめることで、お相手に真剣に向き合っているという気持ちが伝わりやすく親和性も高まります。
※見つめすぎや見つめっぱなしはお相手に気味悪がられてしまいます。会話に身振りや手振りなどリアクションを加え、適度に視線を外す瞬間を作るようにしてください。

表情を合わせる

お相手が笑えばあなたも笑い、お相手がびっくりした表情をしたらあなたもびっくりした表情をするなど、お相手と表情を合わせることで感情の共有をし親密感を与えます。
※表情を作ろうとするとかなりの確率で見抜かれます。お相手の話にしっかりと共感をすることが肝要で、自然にお相手の表情に合わせるようにするのがコツです。

NGな会話

男性の場合に気を付けなければいけないのは、質問攻めになってしまうこととお仕事上の愚痴です。

「お住まいはどの辺なんですか?」
「お仕事は何をされているんですか?」
「帰りは何時くらいなんですか?」
「休日はいつですか?」
「お休みの日は何をされているんですか?」

これではいくらお話し好きの女性とはいえげんなりしてしまいます。
質問をする時はお相手が答えやすい質問をすることはもちろんですが、話しやすくなる導線を張ってあげることも大切です。
質問の仕方について

「会社がつまらなくて…」
「残業が多くて…」
「上司が嫌な奴で…」
「同僚の人が無能で…」
「新入社員が使えなくて…」

このようなネガティブな話は最も避けるべき話題です。聞かされる方も気分が下がりうんざりしてしまいます。
お見合いではポジティブで前向きな明るい話題を選んでください。

この他にもNGな質問や会話がありますので、以下ご注意下さい。

  • どうして僕とお見合いを希望したんですか?
  • お見合いは何回目ですか?
  • なぜ結婚相談所に登録しているのですか?
  • モテない訳じゃないんです。
  • 結婚は特に焦ってないんです。
  • 昔付き合っていた人の話
  • 過去のお見合いの話
  • お見合い相手の悪口

いずれも、お見合いの席で話すような話題ではありません。

これだけはダメ!上手くいかない9つのNGな話題

5.積極的に相談

お見合いのポイントについてマナーや流れなどをお話しましたが、これらはいずれも「お見合いを成功させるためには最低限必要なこと」とお考えください。

難しく考えることはありません。
ポイントはお見合いをスマートにこなすことと好印象を持ってもらうことです。結婚相談所のお見合いでは、英国紳士のような気取ったエスコートは必要なく、明石家さんまさんのようなトークスキルも必要ありません。どのような振る舞いが好印象を与えるのか、お相手との共感を増やすにはどのような話題がいいのか、そこさえ掴めば良いお見合いをすることができます。

マリアージュ・ラシュレでは、お見合いについてもしっかりとサポートしております。わからないこと不安なことは積極的に仲人までお伝えください。仲人がご相談に乗りながらアドバイスさせていただきますので、どうぞご安心ください。

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