相手の良いところを見つけてあげる
減点方式では難しい
誰に対しても「○○さんは、こういう点がダメ。あの点がイマイチ。」と減点方式な人っていませんか?
本人としては悪気が無かったりするもので、「実際そうじゃない?何がいけないの?言われちゃう方が悪いんでしょ?」とどこ吹く風です。
でも、このような上から目線な人の印象ってどうでしょうか?
気心の知れた親友であるのならともかく(類は友を呼ぶとも言いますし)、あまり好感を持たれることは少ないんじゃないかな?と思います。
誰しも長所があれば、短所もあります。短所だけで人を判断していると、お相手の短所だけにしか目がいかなくなってしまい、ますますご縁は遠のいてしまいます。
もし、自分自身がお相手から”上から目線の減点方式”で品定めのようなことされたら、その人に対してあまり良い印象は持たないのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
長所を見つける
「○○さんて、こういう良いところありますよね!」
こう言われて気分を害する人はいないと思います。
結婚相談所のお見合いの後に、「○○さんは、話はあまり得意でないみたいです。でも、□□なようなところはすごく誠実だなって感じました。」という感想をお話する人は、その感想を聞いている私ども仲人としても「この方は誠実な人だな」と感じるものです。
当然、お見合いのお相手からも「ぜひもう一度お会いさせてください」と交際を希望される場合がほとんどです。
ポジティブな人が選ばれるのは、恋愛の恋人探しでも結婚相談所のお見合いや婚活でも同じです。
「何をしてあげられるか」という視点がある
希望条件とあなたを選ぶメリット
結婚相手を探す婚活で、お相手にテキトーな希望を持つ人はいないと思います。
みなさんそれぞれ、色々な希望条件がありますが、それも結婚という人生の大きな出来事に対して真剣であるが故とも言えるかもしれません。
ところで、結婚はお相手あってのもの。お相手に何を求めようと自由ですが、やみくもに自分の希望を優先したところでお相手は見つかりません。
お相手にもお相手の希望条件があるのです。そのため、自分はお相手に何をしてあげられるかを考えることも必要です。
わかりやすく言えば、男性の方が年齢が10歳も下の女性を希望されている場合に、自分はお相手に何をしてあげられるのか、女性の方が年収1,000万以上の男性を希望されている場合に、自分はお相手に何ができるのかということです。
何ができるのかといっても、お相手に望む希望条件が高くなるほど、その難易度も高くなっていきます。
一方的ではダメ
また、ここで気を付けなければいけないのが、自分が何をやってあげられるのかだけではなく、相手は何を望んでいるかを考えることも大切です。
いくらご自身がこんなことができる、あんなことができるといったところで、そもそもお相手が望んでいなければ意味がないどころか、逆効果にさえなりかねません。
相手のために何ができるか
相手に何をしてあげられるのかを真剣に考えれば、行き着く先は「相手は何を望んでいるのか」という点だと思います。
相手に対して何をしてあげれられるか、何を与えることができるかを考えるということは、同時に自分を客観的に見ることにも繋がるのではないかと思います。
相手のために何ができるかを考えるのは、色々な意味で大切です。
相手の言葉にしっかりと耳を傾けられる
相手の言葉や考えを受け止める
これはもちろん、ただ単に「相手が話をしているときはちゃんと話を聞く」とか「聞き上手になる」ということではありません。
みなさん、それぞれに考え方が異なれば、感性や価値観も異なると思います。
そのようなときに、自分とは考えが違う、価値観が違う、フィーリングが合わないと否定的な考えになってしまわないで、しっかりと相手の言葉を受け止めるということです。
全く同じ環境で育った二人が結婚をするのであればよいのですが、ほとんどの場合は育ってきた家庭も異なれば環境も異なるというのが普通でしょう。社会に出てお仕事をしているのですから、なおさらのことかもしれません。
二人で支え合い協力して家庭を築いていきたいと皆さんお考えです。
結婚相談所の会員プロフィールのコメント欄には「二人で支え合って」という言葉をとてもよく目にすることから、結婚相手とそのような家庭を築いていきたいという思いが端的に見て取れるでしょう。
二人で支え合うということは、お互いに協力し合うことが必要です。
そして、そのためにも相手の言葉や考えをしっかり受け止めることもまた必要なのだと思います。
相手の言葉をしっかりと受け止めるには
結婚すれば何もかもうまく行くということであれば簡単ですが、結婚はゴールではなく『二人の人生』の新たなスタートです。
楽しいことや嬉しいこともたくさんあれば、苦しいことや悲しいことだってあるでしょう。色々な出来事のある人生をパートナーと一緒に歩んで行くとき、自分の気持ちや考えをお相手がしっかりと受け止めてくれなかったら辛いですよね。
「フィーリングが合っていれば、考え方の相違なんてないでしょ?」
そう仰っていた方がいましたが、フィーリングが合っていると思っているからこそ、ちょっとした考え方の違いが許せなくなってしまうということもたくさんあります。
結婚相談所でたくさんの方々をお世話する中で、実際にそのような例も見てきました。
「私のことをわかってくれる人がいなければ結婚しないので別にいいです。」
このように言われてしまうと、いくら仲人とは言え、返す言葉はなくなってしまいます。
ただ、そのような考えでは、真剣に結婚相手を探して婚活を頑張っている方々に対してとても失礼なのではないかと思います。
どうすれば、相手の言葉を受け止められるようになるのか、それはフィーリングももちろんありますが、大切なのはあなた自身の人間力ではないかなと思います。
人間力とは、
社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力
いきなり人間力と言われても困惑してしまいますね。
相手の考えを自分の中で咀嚼し、もし、完全に相手の考え方が間違っているのなら、頭ごなしに否定することなく、相手に分かるように伝えるにはどのように話せばいいかを考えましょう。
相手のことをしっかり考え思って伝えた言葉であれば、きっとその気持ちは届きます。
また、この一連の流れは、きっとあなた自身を成長させることにも繋がるのではないかと思います。
相手の立場で考える
自分に置き換える
相手の立場で考えることができるというのは、自分を客観的に見ることと似ています。
人間生きていれば、失敗はつきものです。失敗をした時、気が動転してその場を取り繕ってしまったり、悔しさのあまり言い訳を言ってしまったりすることもあるでしょう。
そんな時、自分の気持ちを受け止めてわかってくれる人がいたら、どれだけ気持ちが救われるかは言うまでもありませんよね。
婚活において「相手の立場で考える」とは、相手にも希望条件やそれぞれの考え方があるということを理解することです。
結婚相談所においても、まずこの点を考えてもらえないということが往々にしてあります。
たくさんの方々をお世話させていただいておりますが、中には、「どうして(お見合いの)申込の返事がもらえないんだ」と語気を荒げる人、「どうしてあの人に会わせてくれないんだ」と無理を言っている人、希望の人からお返事がもらえず怒ってしまう人もいらっしゃいます。
お見合いのお申し込みをする側が自分の希望条件の人にお申し込みをするように、お見合い申込を受ける側は自分の希望条件に合った人に「OK」のお返事を出すのです。
このようなお相手の立場に立って考えるという視点は忘れてはいけないでしょう。
相手の立場で考えるというのは、決して難しいことではないのです。
相手の喜びが自分の喜び、相手の幸せが自分の幸せ
結婚をすれば人生全てハッピーで上手くいく、そんな訳ないことは言うまでもありませんよね。
楽しいことばかりではなく、時には辛いことや悲しいこと、喧嘩をするだってあるかもしれません。そのようなこと全てを二人で乗り越えていくというのもまた、結婚の一つの現実的な側面です。
相手の幸せが自分にとっての幸せと感じられること、相手の悲しみを自分の悲しみとして感じられること。だからこそ、心を一つにして一緒に支え合っていけるのではないかと思います。
誰だってそのようなお相手と結婚したいと願っています。
前向きな姿勢
結婚相談所でのご成婚に限らず、結婚にたどり着くまでには前向きな姿勢が大切です。
結婚相談所でたくさんのご成婚者を見ていると、どうしても「ご縁の神様はいるんじゃないかな?」って思ってしまうことがあります。
どのようなときに感じるのかというと、例えばこんなことがありました。
なかなか婚活が上手くいかず、他相談所から移ってこられたMさん。
私どもでお世話をさせて頂く中、4,5人の方とお見合いをし、そのうち2人の方と交際になりました。
Mさんとしては上手くご成婚まで行きたいと考えており、私どももできる限りのアドバイスをしましたが、性格やフィーリング的に合わない部分があり残念ながら交際は解消となってしまいました。
すっかり意気消沈してしまったMさんは、体調まで崩してしまい、正に泣きっ面に蜂の状態でした。
しかし、ここでMさんは諦めませんでした。
体調を整えた後は、自分の至らないところを直す努力をし、以前にも増して私どものアドバイスに真剣に耳を傾けてくれ、前向きな気持ちで婚活を再開しました。
そして、活動再開された直後のお見合いでご成婚を迎えることになるお相手に出会うことができたのです。
もし、Mさんが諦めてしまっていたら、この出会いはありませんでした。
Mさんの前向きな気持ちやひた向きな思いに、ちょっとだけご縁の神様が手助けをしてくれたのではないかなと感じたりするのです。
このようなことはMさんだけに限りません。
長い交際が破局してしまい、泣きながら私どものアドバイスに耳を傾けてくれ、その後前向きに歩みだしてから程なく素敵なお相手に出会えた方、お見合いでなかなかうまく行かなくても、私どもと一緒に前向きに婚活を頑張ってご良縁を見つけられた方、一度は結婚を諦め退会した後、やっぱり結婚したいと思い直し強い気持ちで再出発されてから間もなく成婚された方などたくさんいらっしゃいます。
まとめ
婚活業界においてたくさんのご成婚者を見てきていると、中には結婚相談所では不利になってしまうプロフィール(年収が低いとか容姿が優れないなど)の方が素敵なお相手とご成婚するといったこともあります。
では、それはどんな人だったかというと、今回挙げた「5つの共通点」をたくさん持っている方々なんです。
また、この『5つの共通点』にもさらに共通点があります。
それは、『思いやり』なのですが、お気づきでしたでしょうか?
「情けは人の為ならず」という言葉がありますよね。
ちょっと言葉の意味合いは違うかもしれませんが、思いやりを持って人に接することができる人は、その誠意や優しさが巡り巡って”良縁”という形で自分に返ってきているのではないかなとも思います。
自分が結婚相手に求めるものは”素敵なお相手”であるはずです。
お相手にとって、あなた自身が”素敵なお相手”になれるように、ぜひ、結婚相談所で成婚した人の『5つの共通点』を参考にしてみてください。